『Knitting ’n Stitching Archives. 』Asuka Miyata Book Launch Exhibition
展示と、トークイベントのお知らせです。
以下 on reading より転載してます。
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『Knitting ’n Stitching Archives. 』Asuka Miyata Book Launch Exhibition
2025年1月10日(金)~ 1月19日(日)
『Knitting ’n Stitching Archives.』(ELVIS PRESS刊)の出版を記念して、展覧会を開催します。
本書では、アーティスト・宮田明日鹿が2017年より名古屋市港区で主宰している「港まち手芸部」の活動の中で出会った60代~90代の作り手7名が、人生を通して作ってきたものを紹介しています。さらに、作り手のインタビューや、アーティスト・長島有里枝によるエッセイ、研究者・山崎明子の論考も収録しています。
子どものために作ったワンピース、教室に通いながら数年かけて完成させた刺繡、無心で手を動かしたレース編み、ありあわせの毛糸で作ったセーター……。家族や身近な人のために、そして自分のために作り、大切に保管してあったものたちから、私たちは何を受け取ることができるでしょうか。今を生きていくための技術である、「手芸」という文化、営みに触れる、普遍的な一冊に仕上がりました。
本展では、7名の作り手がこれまでに作ってきた品々を展示するほか、「港まち手芸部」のメンバーがつくったものなども販売します。ぜひご来場ください。
\\ SPECIAL TALK EVENT //
日程 : 2025年1月11日(土)
時間 : 19時~
登壇 : 佐久間裕美子、山崎明子、宮田明日鹿
料金 : 1,500円
ご予約 :こちらからお申し込みください。
今冬、『編むことは力』ロレッタ・ナポリオーニ著(岩波書店)を翻訳されたライター、アクティビストの佐久間裕美子さんと、本書にご寄稿をいただいた研究者の山崎明子さんをお招きし、トークイベントを開催します。
手芸文化の歴史と変容について、編み物を含む手芸が持つパワー、「手芸部」という場で起きていること。多角的な視点から手芸という営みを捉えなおしてみたいと思っています。
佐久間裕美子(さくま・ゆみこ)
ライター、アクティビスト。慶應義塾大学卒業、イェール大学大学院修士課程修了。ニューヨーク在住。カルチャー、ファッション、政治、社会問題などに関し執筆。著書に『Weの市民革命』(朝日出版社)『みんなで世界を変える! 小さな革命のすすめ』(偕成社)など。訳書に『テロリストの息子』(朝日出版社)、『編むことは力』(岩波書店)。Sakumag Collectiveを通じて勉強会や情報発信などの活動を行っている。
山崎明子(やまさき あきこ)
1967年、京都府生まれ。千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、奈良女子大学生活環境科学系教授。視覚文化論、美術制度史、ジェンダー論。著書に『「ものづくり」のジェンダー格差: フェミナイズされた手仕事の言説をめぐって』(人文書院)、『近代日本の「手芸」とジェンダー』(世織書房)、共著に『視覚表象と音楽』(明石書店)、『ひとはなぜ乳房を求めるのか』(青弓社)、『〈妊婦〉アート論』(青弓社)、『問いかけるアイヌ・アート』(岩波書店)、『現代手芸考』(フィルムアート社)など。
宮田明日鹿(みやた あすか)
三重県在住。テキスタイルを学び、ファッション、手芸、アートの領域を横断しながら、手編みや改造した家庭用電子編み機などを用いて作品を制作している。2017 年より、手芸文化を通して町の様々な人とコミュニティを形成するプロジェクト「港まち手芸部」を開始。その後、各地で同様のプロジェクトを展開している。近年の主な展覧会に「名古屋×ペナン同時開催展:名古屋文化発信局」(2021、港まちポットラックビル)、国際芸術祭「あいち2022」(2022、愛知県名古屋市ほか)、「ひらいて、むすんで」(2024、岡崎市美術博物館)。手芸部プロジェクトに、「港まち手芸部」(2017-、愛知県名古屋市)、「金石手芸部」(2021、石川県金沢市)、「有松手芸部」(2022、愛知県名古屋市)、「せんだまち手芸部」(2023、広島県広島市)など。