Knitting Type

Knitting Type

2016

2016
Acliric, Wool
Size : 3500mm × 2100mm
Knitting Type
(Ultra-Ultra-low resolution photographic developing)
ニッティングタイプ(超低解像度現像)
撮影|藤井 昌美

パソコン上で作成したデータを家庭用電子編み機へ送れる改造をしたのち、写真を糸で出力したもの。1枚の写真を二値化し、解像度を編み機サイズに合わせるために超低解像度に落とし、 白黒のビットマップを作成。
photoshop で閾値でドットの数が変化し画像が変化する様を81枚に絞り込み二種類の糸を使って出力。
81枚を更に写真に収め、アニメーションを作成し1枚の写真から複数の画像を抽出した作品。
家庭用編み機は女性向けに考案された機械で、戦後に1955-1960年頃が全盛期とされていて、当時は買うより作るほうが安く、母親が自分のセーターを解き子供のセーターを作っていたりした。
海外にも多く輸出された家庭用編み機は世界中で使われる機械となり、それから時はたち、100社あった家庭用編み機を生産する国内の会社は1990年代には2社となり、ついにはブラザー社は2000年初頭に生産を中止。
昔の家庭用電子編み機を改造し、従来の手芸品を作る道具としてではない使い方をした実験的な作品。