knot knot knot.

2018 Walking in Textiles
Contemporary Art in IchinomiyaIchinomiya
「織り目の在りか 現代美術 in 一宮」
林家住宅
2018 Aichi, Japan

サイズ(cm) 縦×横 | 各約180cm x180cm 計5点
素材 | 絹、着物用の結び糸、綿麻
技法 | knittingtype (造語) = 画像データをパソコンから電子家庭用編み機に転送し、保存できるように改造した家庭用編み機で写真を糸で出力すること。
素材協力 | 赤林時糸店

愛知県一宮市に古くからある商店街の店先で出会った「結び糸」から着想を得て制作した作品。
「結び糸」とは、1950年から2000年ころまでこの地域で花嫁修業の一つとして伝えられている手仕事で、着物を織るときに出る端糸を結び、糸玉をつくり、花嫁道具の一つとして反物を仕立てるという風習でつくられた糸のことで、当時絹糸は貴重で、織られるときに出る端糸をも大切にされていました。しかし2000年をすぎると反物を仕立てる工場が減ってしまい、誰かが結んだ「結び糸」は反物になることなく2018年の今もまだ店先に並んでいて、その「結び糸」を譲り受け、過去に撮影した誰かの手がかかったと思われる風景をその糸で出力しました。
時代の移り変わりとともに風習が消え、花嫁修行として行われていた手仕事は本当に神秘的で神聖なものだったのか。と疑問を持ちました。風習は疑問をもたず続けられている場合がほとんどです。
knotの意 | 結び(目)、縁、きずな、群れ、集団、一派、こぶ

Knot knot knot NO,1 撮影年2013年 撮影場所 ミラノ
Knot knot knot NO,2 撮影年2015年 撮影場所 フィレンツェ
Knot knot knot NO,3 撮影年2013年 撮影場所 ベルリン
Knot knot knot NO,4 撮影年2015年 撮影場所 尾道
Knot knot knot NO,5 撮影年2015年 撮影場所 フィレンツェ

写真 | 怡土鉄夫 森良子